【6月24日 AFP】NBAドラフト2022が23日に米ニューヨークのバークレイズ・センター(Barclays Center)で行われ、オーランド・マジック(Orlando Magic)は予想に反してデューク大学(Duke University)のビッグマン、パオロ・バンケロ(Paolo Banchero)を全体1位で指名した。

 身長208センチ、体重113キロのパワーフォワードで、2021-22シーズンに1試合平均17.2得点を記録した19歳のバンケロをマジックが選択したのは、解説者の大方の予想を覆すものとなった。全体1位候補には、オーバーン大学(Auburn University)のジャバリ・スミス(Jabari Smith Jr.)とゴンザガ大学(Gonzaga University)のチェット・ホルムグレン(Chet Holmgren)が挙げられていた。

 アダム・シルバー(Adam Silver)コミッショナーの発表があった直後には、バンケロも自身の選出に頭が混乱していた様子を見せていた。しかし、同日午前中にマジックが決断を下していないとのニュースが流れた際には、何が起きても備えておくよう覚悟していたという。

 バンケロは米スポーツ専門チャンネルESPNに対し、「情報を聞かされてから、まだ何が起きるか分からないという感じがしていた」と話し、「オーランドがまだ決めかねていたから、とにかく何があろうと備えておいた」と明かした。

「それでも、コミッショナーがステージに上がる20秒前くらいまでは、自分が実際に指名されるとは思ってもいなかった。そのことや、他のことも考えている余裕はなかった。とにかく、起きてしまったという感じだ。信じられないけれど、準備はできている」

 バンケロがトップ指名を受けたことにより、20歳のホルムグレンがオクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)から全体2位指名を受けた。213センチの長身を誇る同選手は、巧みなボールハンドリングとフットワークに加え、ショットブロックの名手でもあり、ブルドッグス(Bulldogs、ゴンザガ大学の愛称)でも飛び抜けた存在として、1試合平均14.1得点、9.9リバウンドを記録した。

 バンケロとホルムグレンが先に指名されたため、ヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)は全体1位の呼び声が高かったスミスを難なく獲得。同選手がタイガース(Tigers、オーバーン大学の愛称)でプレーしたのは1シーズンだけで、1試合平均16.9得点、7.4リバウンド、2.0アシストをマークした。(c)AFP