【6月21日 AFP】ウクライナの裁判所は20日、国内最大の親ロシア派政党「野党プラットフォーム―生活党(Opposition Platform-For Life)」の活動禁止と国内資産の差し押さえを命じた。デニス・マリュスカ(Denys Malyuska)法相がSNSへの投稿で発表した。

 ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は3月、ロシアの侵攻を受けた措置として、治安当局により親ロ派と特定された政党の活動を禁止する命令に署名していた。

 マリュスカ氏によると、差し押さえられた資産は国庫に移される。このほか、ウクライナの国家安全保障を損なっているとみなされた親ロ派10政党が活動を禁止された。

「野党プラットフォーム―生活党」は、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領のウクライナ最大の支持者と目される大富豪ビクトル・メドベチュク(Viktor Medvedchuk)氏が2018年に設立。19年の議会選挙ではゼレンスキー氏の与党に次ぐ第2党となり、今年3月に活動を禁止されるまで約30議席を保持していた。メドベチュク氏は国家反逆の疑いで拘束されている。(c)AFP