【6月20日 AFP】フランス競馬のオークス、ディアヌ賞(Prix de Diane、芝2100メートル)が19日、仏パリ郊外のシャンティイ競馬場(Hippodrome de Chantilly)で行われ、ホリー・ドイル(Hollie Doyle)騎手が騎乗した1番人気のナシュワ(Nashwa)が優勝を果たした。仏クラシックレースにおける女性騎手の勝利はこれが初となる。

 イングランド出身で25歳のドイル騎手は、ナシュワに騎乗して臨んだ今月初めの英国オークス(2022 Epsom Oaks)でも3着に入っていたが、今回はミスすることなく見事なレースを展開した。

 フィニッシュ後、夫でもあるトム・マーカンド(Tom Marquand)騎手や仲間のジョッキーから祝福を受けたドイル騎手だが、自身が成し遂げたことに浮かれていないと述べた。

「この立ち位置にいられてとにかく光栄に思う」と語ったドイル騎手は、「こんな一流の牝馬には乗れないと思っていたけれど、2020年に(馬主の)イマド・アル・シュガー(Imad al Sagar)が私の騎乗を希望してくれた」と続けた。

 ナシュワと同じくらいのスターかと問われたドイル騎手は「それはどうだろう!」とはにかんで答えた。(c)AFP