【6月5日 AFP】競馬の英国ダービー(Epsom Derby、芝約2420メートル)が4日、エプソム(Epsom Downs)競馬場で行われ、リチャード・キングスコート(Richard Kingscote)騎手騎乗のデザートクラウン(Desert Crown)が優勝。マイケル・スタウト(Michael Stoute)調教師は大会通算6勝目を挙げた。

 エリザベス女王(Queen Elizabeth II、96)の在位70年「プラチナジュビリー(Platinum Jubilee)」を祝う記念行事の一環として行われた今年の大会で、ダービー2回目のキングスコート騎手が騎乗した1番人気のデザートクラウンは、フーヤマル(Hoo Ya Mal)に2馬身半差をつけて優勝した。ウエストオーバー(Westover)がアタマ差で3着だった。

 76歳のスタウト調教師は、2003年にもデザートクラウンと同じ馬主が所有するクリスキン(Kris Kin)を優勝に導いている。

 デザートクラウンの優勝は、会場に姿を見せなかったエリザベス女王にとってもうれしい出来事になった。スタウト氏はエリザベス女王の所有馬エスティメート(Estimate)を2013年のゴールドカップ(Gold Cup 2013、G1)優勝に導いた。

 またキングスコート騎手の手綱さばきには、前週他界したダービー優勝9回の伝説的騎手レスター・ピゴット(Lester Piggott)氏も喜んでいると思われる。この日のレースはピゴット氏をしのび、同氏の名前を付して行われた。(c)AFP