【6月19日 AFP】フランス外務省は17日、ロシアのウクライナ侵攻で懸念される食料危機を回避するため、同国にビートやニンジン、キャベツ、トマトなどの種31トンを支援したと発表した。

 外務省によると、26万トンの収穫が見込める。

 欧州連合(EU)最大の農業国であるフランスは、4月と5月にもジャガイモの種600トンをウクライナに提供していた。

 ロシア軍による黒海(Black Sea)封鎖で、ウクライナからの穀物輸出が停止し、低所得国での食料不足や飢餓が懸念されている。

 ウクライナは世界有数の小麦とトウモロコシの輸出国。政府によると、現在2000万~2500万トンの輸出が滞っており、腐敗の恐れがある。

 世界で穀物価格が高騰する中、フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は16日、ウクライナ産穀物のルーマニア経由のトラック輸送を支援していると明らかにした。(c)AFP