【6月18日 AFP】実業家イーロン・マスク(Elon Musk)氏率いる宇宙開発企業スペースX(SpaceX)は、マスク氏を批判する書簡を公開していた従業員数人を解雇したと明らかにした。AFPが17日、グウィン・ショットウェル(Gwynne Shotwell)社長兼最高執行責任者(COO)が社員に送った電子メールで確認した。

 ショットウェル氏は16日付の電子メールで、「少数」の従業員が同僚の間で署名運動を行い、自分たちの書簡内容への賛同と調査協力を求めていたことを明らかにした。

 同氏は、この書簡をめぐり「不本意な意見への署名を強要され、不快感や不安、憤りを覚えた」従業員もいたとし、調査の結果、「関係者数人を解雇した」と述べている。人数は明らかにしていない。

 米IT系ニュースサイト「ザ・バージ(The Verge)」によれば、書簡は公の場でのマスク氏の言動や、最近のセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)疑惑を批判し、「従業員はしばしば仕事に集中できず、恥ずかしい思いをしている」と主張。

「わが社のCEOであり、最も著名な広報でもあるイーロンは、スペースXの顔と見なされている。イーロンのすべてのツイートは事実上、社の公式声明だ」としている。(c)AFP