「必要とする女性に届かない」 日本の緊急避妊薬
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■「ここから変えていかなければ」
「緊急避妊薬を薬局でプロジェクト」共同代表を務める産婦人科医の遠見才希子(Sakiko Enmi)さんは、政府は緊急避妊薬へのアクセス改善を早期に実現するべきだと主張する。
ノルレボ錠(後発薬はレボノルゲストレル錠)は排卵を抑制、または受精卵の着床を阻害する緊急避妊薬で、日本では10年以上前に承認されている。オンライン診療が可能だが「本当に必要とする人に届いていない」と遠見氏は指摘する。
緊急避妊薬を処方箋がなくても薬局で購入できる「要指導・一般用医薬品」とすることは、2017年の厚労省の検討会においても見送られた。
「産婦人科医のための薬ではなく、女性のための薬だから、女性自身が自己決定できるようにしていかなければいけない。そういう当たり前のことが、これまで国の議論でされてこなかったということは本当に絶望を感じました」と遠見さんは話す。
「でも、ここから変えていかなければいけない」 (c)AFP/Harumi OZAWA