【6月14日 AFP】男子テニス、四大大会(グランドスラム)通算3勝のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は13日、腹部のけがでシンチ選手権(2022 cinch Championships)の出場を棄権した。同大会は27日に開幕するウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)の前哨戦。

 マレーはマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)に敗れた12日のボス・オープン(Boss Open 2022)決勝で左腹部を負傷。この日検査を受け、張りが見つかったという。

 英ロンドンのクイーンズクラブ(Queen's Club)で行われている同大会では通算5度の優勝を誇っており、「この大会は思い入れが強く、芝で良いプレーをした後だっただけに、出場できなくてがっかりしている」と述べた。

 グラス(芝)コートシーズンに備えて今年の全仏オープン(French Open 2022)を欠場していたマレーは、ボス・オープンと英サービトン(Surbiton)で臨んだ下部ツアーでの上位勝ち上がりにより、最新の世界ランキングでトップ50返り咲きを果たした。

 この日行われたシンチ選手権の1回戦では、大会第3シードのキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie、英国)が7-6(7-2)、1-6、4-6で2014年大会覇者のグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)に敗れた。

 同じく元大会王者で第7シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)は6-1、4-6、7-5でリアム・ブローディ(Liam Broady、英国)に競り勝ち、2回戦に進出。英国の若手有望株ジャック・ドレイパー(Jack Draper)は6-3、6-2で第4シードのテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)を撃破し、世界トップ20の選手から初白星を挙げた。(c)AFP