■戦車や爆発する建物などの絵も

 ザポリージャに移ったエホル君はある晴れた日、バドミントンをしたり自転車に乗ったりして遊んでいた。日記に青いペンでつづった「破壊」の日々とは対照的だ。

 ノートには、武装集団や戦車、ヘリコプター、爆発する建物などの絵が描かれており、「大きい音が怖かったです」との記載もある。家族で互いに包帯を巻き合ったり、水を探しに行ったりする様子を書いた日もあれば、「ここを出て行きたくてたまりません」と吐露した日もあった。

 エホル君とベロニカさんを一人で育てているオレナさんは、息子の日記を初めて見つけた時には号泣したという。「家族の元へ持って行って見せると、皆泣いていた。もしかしたらあの子は、全ての感情を心の内に抱え込まなくて済むように、自己表現する必要があったのかもしれない」とAFPに語った。

 ベロニカさんは、弟の日記が「いつか誰かの役に立つといいと思う」と話した。

 オレナさんは、エホル君は依然ショック状態にあり、自分の体験を口にはしたがらないと語る。エホル君にこれからも日記を書きたいかと尋ねると、「多分」とだけ答えた。(c)AFP/Marina Moyseyenko