【6月13日 AFP】ブラジル当局は12日、アマゾン(Amazon)熱帯雨林で消息を絶った英国人ジャーナリストとブラジル人の先住民族研究者のリュックサックなどの所持品が見つかったと発表した。

 英紙ガーディアン(Guardian)に長年寄稿してきたベテラン外国特派員ドム・フィリップス(Dom Phillips)氏(57)と、研究者ブルノ・ペレイラ(Bruno Pereira)氏(41)は5日から行方不明になっている。

 2人はそれより先に、北部アマゾナス(Amazonas)州バレドジャバリ(Javari Valley)での野外調査中に脅迫を受けていた。

 同州駐在の連邦警察によると、発見されたのはペレイラ氏の健康保険証と黒いズボン、黒いサンダル、ブーツ1足に加え、フィリップス氏のブーツ1足と衣類の入ったリュックサック。

 事件に関連し、アマリウド・コスタデオリベイラ(Amarildo Costa de Oliveira)容疑者(41)が逮捕されている。

 容疑者がペレイラ氏とフィリップス氏の後をつけて川の上流に向かったとの複数の証言があったほか、容疑者が所有する船から血痕が見つかっている。警察は血痕の鑑定を進めている。

 アマゾナス州の消防は先に、2人の所持品とみられる物が容疑者の「家の近く」で見つかったと現地メディアに話していた。(c)AFP/Joao Laet, with Marcelo Silva in Brasilia