【6月9日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2022)の男子シングルスで通算14度目の優勝を果たしたラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が7日、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)出場を目指し、けがをしている左足の治療を開始した。広報担当者が8日、明かした。

 27日のウィンブルドン開幕まで3週間を切る中、ナダルは故郷のスペイン・マヨルカ(Mallorca)島に戻り、休養している。

 5日に行われたキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)との全仏オープン決勝では、注射の影響で足の「感覚がなかった」というナダル。広報担当者によれば、大会後にスペイン・バルセロナ(Barcelona)に移動し、神経痛を減らすために「パルス高周波刺激」療法を始めたという。

 同広報は「治療の効果次第になるが、前向きなものであれば後日コートでの練習を再開する」とコメントし、「来週中に2度目の治療が行われる可能性も否定しない」とした。

 ナダルは以前からミュラー・ワイス病と呼ばれる足の骨に影響を及ぼす珍しい変性疾患に悩まされている。

 5日、ウィンブルドンについて問われたナダルは「体が許せば出場する」とした上で、「抗炎症治療での出場ならイエスだが、麻酔を打ってまではノー」だと話していた。(c)AFP