【6月6日 AFP】5日に全仏オープンテニス(French Open 2022)の男子シングルスを制したラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が試合後、以前から悩まされている左足のけがについて言及し、痛み止めの麻酔を打つ状況が続くのであれば現役を続行するのは難しいとしつつ、「解決策を模索していく」と話した。

 この日、全仏オープン通算14回目、四大大会(グランドスラム)通算22回目となる優勝を果たしたナダルだが、今後の競技生活は不透明だという。

「今プレーしている状況では、続けられないし、続けたくないのは明らか。だから考え方は非常にはっきりしている。足の問題に対する解決策と改善を模索していく」

 現在は試合前に毎回痛み止めの注射が必要な状況で、今週スペインに帰国後に再び治療を受ける予定だと明かし、「うまくいけば続ける。そうでなければ別の話になってくる。また大きな手術を受ける覚悟があるか自分に問うことになる。手術をしても戦える保証はないかもしれないし、復帰までに長い時間がかかることも考えられる」と話した。

 今大会では、麻酔注射を打つことが唯一の手段だったといい、今後は神経を焼く治療を試みる予定。「高周波熱凝固」と呼ばれるやり方で、「二つの神経を眠らせる」とナダルは説明した。

 3週間後に開幕するウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)については、治療が成功し、麻酔注射ではなく炎症を抑える手段で足りる状況であれば、出場する意向だとした。ナダルは昨年のウィンブルドンを欠場している。(c)AFP