【6月6日 AFP】タイ南部サトゥーン(Satun)県ドン(Koh Dong)島で4日、ミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)の難民59人が発見された。警察が5日、発表した。うち5人は子どもで、マレーシアに向かう途中、人身売買業者に置き去りにされたと話しているという。

 警察によると、不法入国の疑いがあり、裁判後、ミャンマーに送還される可能性がある。人身売買の犠牲者なのか、自らの意思で不法入国したのか捜査するとしている。

 難民は3~5日間、何も食べていないようだったという。

 難民によると、ミャンマーやバングラデシュから178人が3隻に分かれてマレーシアを目指した。仲介業者に約5000リンギット(約15万円)を支払ったという。

 警察によると、119人が乗っていた2隻はマレーシア当局に拿捕(だほ)された。

 2隻が拿捕されたため、残る1隻の乗組員は難民をドン島に置き去りにすることに決定。難民にはマレーシアに到着したと、うそをついたという。(c)AFP