【6月4日 AFP】ウクライナ東部ルガンスク(Lugansk)州のセルヒー・ハイダイ(Sergiy Gaiday)知事は3日、同州の要衝セベロドネツク(Severodonetsk)で、ロシア軍に制圧された地域の「20%」を奪還したと明らかにした。

 ハイダイ氏は「(セベロドネツクは)完全に制圧されたわけではない」と主張。「西側諸国の長距離兵器が大量に届き次第、ロシア軍を撃退する」と述べた。

 ハイダイ氏によれば、ウクライナ側はセベロドネツクの工業地帯を堅守しており、製鉄所が最後のとりでとなった南東部マリウポリ(Mariupol)と似た状況にある。

 セベロドネツクの川を挟んだ対岸にあるリシチャンスク(Lysychansk)はさらに激しい攻撃を受けているとみられ、市長によれば、インフラおよび住宅の約60%が破壊され、インターネットや携帯電話、ガスは使用できなくなっている。

 セベロドネツクから約80キロ離れたスラビャンスク(Slavyansk)では激しい攻撃で水道と電気が止まり、市長は住民に避難を呼び掛けている。(c)AFP