【6月2日 AFP】アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官は1日、米国がウクライナへの供与を決めた長距離兵器について、ロシア領内に対する攻撃には使用しないとの約束をウクライナから得たと述べた。

 米国は先月31日、複数の精密誘導弾を同時に発射できる高機動ロケット砲システム「ハイマース(HIMARS)」などの高性能ミサイルシステムをウクライナに供与すると発表した。だがジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は、ロシア領内に対する攻撃は支持しないと表明。ロシアは直ちに、新たな兵器供与は米ロ間の紛争の恐れを高めるものだと警告した。

 ブリンケン氏は、北大西洋条約機構(NATO)のイエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)事務総長との共同記者会見で、「ウクライナは、ロシア領内の標的に対してこれらのシステムを使用しないと保証した」と説明。ウクライナは米国やその同盟国と「強い信頼関係」を持っていると指摘した。(c)AFP