ウクライナへの新兵器供与で米ロ対決の「リスク増大」 ロシア高官
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【6月1日 AFP】ロシアのセルゲイ・リャプコフ(Sergei Ryabkov)外務次官は1日、米国がウクライナに高機動ロケット砲システムなどを供与する計画について、ロシアと米国との直接対決に発展するリスクを増大させるとの見方を示した。
ロシア通信(RIA)から、米国との対決の可能性について質問を受けた次官は「武器の供与が続き、さらに増えていけば、そうした展開のリスクも増大する」と答えた。
米国は5月31日、複数の精密誘導弾を同時に発射できる高機動ロケット砲システム「ハイマース(HIMARS)」などをウクライナに供与する方針を発表した。
ウクライナ、ロシア両国は多連装ロケット砲システムを既に運用しているが、ハイマースはより射程が長く、精度が高い。米国が今回ウクライナに供与するハイマース用の弾薬の射程は約80キロとされる。
リャプコフ氏は、米国はロシアの「戦略的敗北」を狙い、「最後のウクライナ人が死ぬまで(対ロ)戦争を仕掛ける」構えであり、「前代未聞の危険な事態だ」と警戒感を示した。(c)AFP