【6月2日 AFP】2022年サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)欧州予選は1日、プレーオフ準決勝が行われ、ウクライナがスコットランドを3-1で下し、ウェールズが待つ決勝に駒を進めた。ウクライナのオレクサンドル・ペトラコフ(Oleksandr Petrakov)監督は、戦禍にある母国で苦しむ人々にこの勝利をささげると述べた。

 この試合はロシアのウクライナ侵攻を受けて3月から延期されていた一戦で、ウクライナにとっては侵攻後初の公式戦。

 選手たちは青と黄色のウクライナ国旗をまとってピッチに登場し、会場全体から拍手が起こる感動的な国歌斉唱が行われた。ウクライナのファンの中には「戦争反対」と書かれたボードを掲げる子どもの姿もあった。

 試合はアンドリー・ヤルモレンコ(Andriy Yarmolenko)とロマン・ヤレムチュク(Roman Yaremchuk)、アルテム・ドブビク(Artem Dovbyk)のゴールで勝利。ペトラコフ監督は「この勝利は私やチームのメンバーではなく、母国のためのもの。ウクライナにとって非常に重要な勝利」とコメントした。 

 ウェールズとのプレーオフ決勝は5日に行われる。(c)AFP/Kieran CANNING