【6月1日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2022)は31日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第5シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-2、4-6、6-2、7-6(7-4)で第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に競り勝ち、自身15回目の大会ベスト4入りを果たした。

 大歓声を上げるセンターコートの観客の前で、全仏優勝13回のナダルは、前回王者ジョコビッチとの通算59回目の対戦を4時間12分で制し、通算戦績を29勝30敗とした。全仏での直接対決は10回目で、これでナダルが8勝。試合終了は翌日の午前1時を過ぎていた。ナダルは6月3日の準決勝で、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)と対戦する。

 ナダルは「感極まっている。ここでプレーできて信じられない」と話し、「自分にとっては信じられない気持ちだ」と続けた。

「彼との対戦は、いつでも素晴らしい挑戦になる。ノバクに勝つ方法は一つしかなく、最初の1ポイントから最後まで、自分のベストプレーをする必要がある」

 35歳のナダルは、初出場で優勝した2005年以降、全仏で113試合を戦って3回しか負けていない。今季は全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)でトロフィーを掲げており、これで最多記録を更新する四大大会(グランドスラム)22勝目へ前進している。

 ジョコビッチは、88分続いた第2セットでは、先に2回のブレークを許しながらも逆転でセットを獲得したが、第4セットのサービング・フォー・ザ・セットで2本のセットポイントのチャンスを逃し、その後にタイブレークに持ち込まれたことが悔やまれる結果となった。グランドスラム21勝目を狙う機会は、これでウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)までお預けとなった。

 ジョコビッチは「ラファにおめでとうと言いたい。ここ一番の局面で、彼の方が優れていた」と話し、「偉大なチャンピオンであることを証明した。彼とチームがいい仕事をしたし、勝利にふさわしい」とナダルをたたえた。(c)AFP