【6月1日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2022)は31日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は6-4、6-4、4-6、7-6(9-7)で第6シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)に勝利し、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と対戦する準決勝に進出した。

 3時間18分で19歳の新鋭アルカラスとの激戦を制したズベレフは、四大大会(グランドスラム)で初めて世界ランキングトップ10の選手に勝利し、2年連続の4強入りを果たした。

 ズベレフは「彼が僕ら全員を倒し始めて、チャンスがなくなる前に勝っておきたかった」と話し、「試合は相手の流れになりかけていた。タイブレークで勝てて本当によかった」と喜んだ。

 2020年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)で準優勝しているズベレフは、全仏優勝13回のナダルと6月3日の準決勝で対戦する。ナダルはこの日の準々決勝で、世界1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を退けて勝ち上がった。

 ズベレフは通算5回目のグランドスラム4強入りを果たし、初制覇を目指す。対するアルカラスは、マスターズ1000(ATP Masters 1000)二つを含む今季4勝を挙げていたが、この日はアンフォーストエラー56本を記録し、自身初のグランドスラム4強入りを逃した。

 試合はアルカラスがラリー戦の末に第3セットを獲得してセンターコートの観客を沸かせると、劇的な展開の第4セットはタイブレークに持ち込まれ、ズベレフは自身のサーブで迎えたマッチポイントを落としたが、2本目をものにして勝利した。(c)AFP/Jed Court