【6月1日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2022)は31日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第18シードのコリ・ガウフ(Cori Gauff、米国)は7-5、6-2のストレートでスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)との対決を制し、自身初となる大会ベスト4入りを果たした。試合後には、プロテニス選手として活動しながら、同時に高校を卒業する方が難しかったと強調した。

 世界ランキング23位のガウフは、次戦で世界59位のマルティナ・トレヴィザン(Martina Trevisan、イタリア)と決勝進出を懸けて争う。

 2018年のジュニア全仏オープン女王であるガウフは、史上最年少の15歳でウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)の本戦に出場して知名度を高めると、そのままヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)を撃破するなどして4回戦に進出し、一躍脚光を浴びた。

 18歳で迎えた今回の全仏では、エッフェル塔(Eiffel Tower)の前で撮った写真をインスタグラム(Instagram)に投稿し、高校卒業を祝った。オンコートインタビューでは「卒業の方が難しかった? イエス。学校に通いながらテニスを続ける難しさはよく知っている」と話した。

「他の選手は、テニスが世界で一番重要なことだと思っているけれど、それは違う。だから私にとっては、卒業証書をもらうことが大きな意味を持っていた」

 この勝利で、ガウフは昨年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2021)で敗れたスティーブンズへの雪辱を果たし、さらに昨年のこの大会の準々決勝で、最終的に優勝したバルボラ・クレイチコバ(Barbora Krejcikova、チェコ)に敗れた苦い記憶を消し去った。

 ガウフは「とても幸せを感じている」と続け、「昨年は自分にとってつらい負けだったけれど、あの試合を通じて強くなったと信じている」とコメントした。(c)AFP