【5月31日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2022)は30日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第2シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)と第4シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が、そろってまさかの敗退となった。

 全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)覇者のメドベージェフは、第20シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)に2-6、3-6、2-6で1時間45分の試合に敗れた。今大会は1セットも落としていなかったが、この日はブレークポイントを1本も握ることができなかった。

 対する33歳のチリッチは、5度のブレークに成功するなどしてメドベージェフを完全に上回り、4度目の対戦で初白星を記録。自身3度目となるローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)の準々決勝では、第7シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)と激突する。

 ルブレフは4回戦を1-6、6-4、2-0としたところで、第11シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)が左足のけがで途中棄権し、キャリア2度目の全仏8強入りを決めた。

 一方、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が制覇した昨年大会で準優勝を果たしたチチパスは、19歳のホルガー・ルーネ(Holger Rune、デンマーク)に5-7、6-3、3-6、4-6で屈した。

 世界40位のルーネは、54本のウイナーをたたき込んで記憶に残る大金星を飾り、デンマーク男子では初の全仏8強入りを果たした。同じ19歳のカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)も準々決勝進出を決めており、全仏オープンで10代の選手2人が8強入りするのは、ヘンドリク・ドリークマン(Hendrik Dreekman)氏とアンドレイ・メドベージェフ(Andrei Medvedev)氏が28年前に成し遂げて以来となる。

 ルーネは次戦、第8シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)に挑むことになった。ルードは第12シードのホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)との4回戦を6-2、6-3、3-6、6-3で制し、こちらもノルウェー男子初の全仏8強入りを決めた。(c)AFP/Dave JAMES