【5月26日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のジョアン・ラポルタ(Joan Laporta)会長は25日、キリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)とフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)の契約延長は「市場をゆがめる」とし、「欧州連合(EU)の原則」に反すると批判した。

 バルサの宿敵レアル・マドリード(Real Madrid)のオファーを拒み、PSGとの契約延長にサインしたエムバペの決断について、地元スポーツ紙レスポルティウ(L'Esportiu)でラポルタ会長は、「選手は最後は金の囚人だ」とコメントした。

 また、「こういったことは国家が後ろ盾になっているクラブで起こる」とPSGのオーナーであるカタールに言及した同会長は、「これを受けて欧州サッカーの持続可能性について考える必要がある」と話した。

 バルセロナの立場としてはエムバペがフランスにとどまったのは良いニュースだというラポルタ会長は、「直接のライバルが補強されなかったのは、ピッチでこれ以上のトラブルに見舞われないという点でわれわれにとって好ましい」とした一方で、「だが競技の持続可能性について考えるという問題がある」とくぎを刺した。

 また、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)のバルセロナ復帰に向け、PSGがドアを開ける見通しについて問われたラポルタ会長は、「彼にはまだ契約が4、5年ある。PSGのようなクラブに入った選手は事実上の奴隷になる。金のためにね」と答えた。(c)AFP