【5月22日 AFP】スペインプロサッカーリーグ機構(LFP)のハビエル・テバス(Javier Tebas)会長は21日、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)が、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)には移籍せず残留したことについて、「サッカーへの侮辱」だと話した。

 テバス会長はツイッター(Twitter)に「PSGが莫大(ばくだい)な金をかけてエムバペとの契約を更新したのは、彼らがここ数シーズンで7億ユーロ(約945億円)の損失を出し、人件費に6億ユーロ(約810億円)以上を費やしていることを考えれば、サッカーへの侮辱だ」と投稿した。

 23歳のエムバペはこの日、PSGとの契約を3年延長し、残留できて「幸せ」と話したが、スペイン側のムードは幸せとはほど遠かった。

 スペインリーグは欧州サッカー連盟(UEFA)と欧州連合(EU)に、PSGに対する異議を申し立てると話している。

 レアルのファンも、大いに期待されたエムバペの移籍話が破談になったことに憤っている。サポーターだという42歳の男性は、AFPに対して「もうレアル・マドリードには来てほしくない。もうその価値はない」とコメントした。

 現地記者のフリオ・マルドナード(Julio Maldonado)氏は「すべては金だ。エムバペはレアル・マドリードとPSGを使ってよりよい契約を手に入れた。それだけの単純な話だ」と話した。(c)AFP