【5月23日 AFP】スイス東部ダボス(Davos)で、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)が開幕した。対面での開催は2年ぶり。今年はロシアによるウクライナ侵攻という新たな危機に向き合うことになる。テーマは「転換点にある歴史」で、26日まで開催される。

 昨年のダボス会議は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてオンラインで開催。ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領も講演した。

 同国の実業家や政治家も例年、討議に参加したり、パーティーで人的交流を深めたりしていたが、今年はウクライナ侵攻を受けて参加が認められなかった。

 これに対しウクライナは、外相を含む強力な代表団を派遣。ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領も23日、オンラインで講演する。

 ウクライナはまた、これまでロシア代表団が使用してきた施設「ロシアハウス(Russia House)」を「ロシア戦争犯罪ハウス(Russia War Crimes House)」に改装し、惨状を世界に訴えている。

 WEFの創設者、クラウス・シュワブ(Klaus Schwab)会長は先週、ダボス会議はウクライナの支援と復興のため、できることを行うと述べていた。(c)AFP