【5月23日 AFP】イングランド・プレミアリーグで劇的な優勝を果たしたマンチェスター・シティ(Manchester City)のDFオレクサンドル・ジンチェンコ(Oleksandr Zinchenko)は22日、戦禍にある母国ウクライナにタイトルをささげると述べた。

 チームはアストン・ビラ(Aston Villa)との最終節で2点リードされながらも逆転勝利を収め、リーグ連覇を達成。自身も後半から左SBとして途中出場を果たし、大逆転勝利に貢献した。

 試合後にはトロフィーにウクライナ国旗をかけて感極まったジンチェンコは「ウクライナ人であることをとても誇りに思う。全てのウクライナ人のために、いつかこのタイトルを母国に持ち帰りたい。彼ら彼女らはそれに値する」とコメントした。

 他の同胞と同様、戦争の影響を強く受け、シーズン中からロシアによる侵攻を公に非難していたジンチェンコ。「自分の国で起きていることをはた目に生活するのは困難で、特に最初の方はサッカーのことをあまり考えられなかった」と明かし、直近5年で4度目となるシティのリーグ優勝に貢献できたことは、味方になってくれたジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督やチームメート、ファンに対する最高の恩返しだと話した。

「そうしたサポートがすべてだ。人生で最もつらいこの時期に、みんなが与えてくれたものや僕のためにしてくれたことはとてもありがたかった。こういった応援は命に代えられるし、絶対に一生忘れられない」 (c)AFP