【5月23日 AFP】21-22イングランド・プレミアリーグは22日、第38節の試合が行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)はアストン・ビラ(Aston Villa)に2点を先制されるも後半の5分間で3ゴールを奪い、3-2の大逆転勝利を収めて直近5シーズンで4度目の優勝を果たした。

 2位リバプール(Liverpool FC)とのはらはらするような優勝争いが最終節にまでもつれ込んだシティは、後半途中までビラに0-2とリードされ、タイトルを明け渡す寸前にまで追いやられた。

 しかし、本拠地エティハド・スタジアム(Etihad Stadium)でシティは、イルカイ・ギュンドアン(Ilkay Guendogan)が反撃ののろしを上げると、ロドリゴ(Rodrigo Hernandez Cascante)のゴールで同点に追いついた。

 81分にギュンドアンが逆転弾をマークするとスタジアムは大歓声に包まれ、3-1でウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)を下したリバプールの結果とは関係なしに優勝を決めた。

 勝ち点を93に伸ばしたシティはリバプールに1ポイント差をつけ、同チームの前人未到となる4冠の望みを打ち砕いた。

 シティにとっての1部リーグ制覇はこれが通算8度目で、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督が2016年に指揮官の座に就いてからは9個目の主要タイトルとなった。

 グアルディオラ監督は「彼らはレジェンド。この国で5年間に4度の優勝を果たしたというのは、それは彼らがすごく特別だから。永遠に記憶されるだろう」とコメントした。

「2失点目の後は本当に難しかった。『まずは1点を』という気持ちだったし、それから勢いを手にし、選手たちがなんとかしてくれた。ファンと一緒にホームで勝てるのは最高」

 一方、すでにフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2021-22)とFAカップ(FA Cup 2021-22)を制しているリバプールは、28日に仏パリで行われるレアル・マドリード(Real Madrid)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)決勝に勝利すれば、自分たちの記憶に残るシーズンを味わえる。

 ホームのリバプールは3分、ラウル・ヒメネス(Raul Jimenez)からのパスをペドロ・ネト(Pedro Lomba Neto)に至近距離から押し込まれ、先制された。

 動揺したリバプールだったが、ティアゴ・アルカンタラ(Thiago Alcantara do Nascimento)のパスに走り込んだサディオ・マネ(Sadio Mane)がペナルティーエリア内で冷静にシュートを決め、24分に追いついた。

 その後、モハメド・サラー(Mohamed Salah)のゴールで84分に逆転したリバプールだが、アンフィールド(Anfield)にはすでにシティが大逆転に成功したという知らせが届いており、後半アディショナルタイムにアンドリュー・ロバートソン(Andrew Robertson)が追加点を挙げるまでスタジアムは物静かな状態だった。

 リバプールのユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督は、「マン・シティとペップ・グアルディオラにおめでとうと言いたい。望んでいた結果ではなく2位でのフィニッシュとなったが、人生とはそういうもの」と語った。

 また、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は降格が決まっているノリッジ・シティ(Norwich City)に5-0で大勝。敵地キャロウ・ロード(Carrow Road)で4位の座を確定させ、3年ぶりにチャンピオンズリーグの出場権を手にした。

 アーセナル(Arsenal)もエバートン(Everton)を5-1で下したものの、トッテナムの勝利により5位でのフィニッシュとなった。(c)AFP/Steven GRIFFITHS