【5月21日 AFP】ロシア国営石油会社ロスネフチ(Rosneft)は20日、取締役を務めるドイツのゲアハルト・シュレーダー(Gerhard Schroeder)元首相が辞任すると発表した。シュレーダー氏に対しては辞任を求める圧力がかかっていた。

 ロスネフチによると、シュレーダー氏に加え、ロシアからドイツに天然ガスを送るパイプライン「ノルドストリーム2(Nord Stream 2)」運営会社のマティアス・ワーニヒ(Matthias Warnig)最高経営責任者(CEO)も取締役を退く。両者から同社に対し、取締役の責務継続は不可能だとの通達があったという。

 1998年から2005年まで独首相を務めたシュレーダー氏に対しては、ウクライナに侵攻したロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領との決別を求める圧力が強まっている。ドイツ連邦議会は19日、ロシアとの関係を理由に、同氏から公人としての特権を剥奪することを決めていた。(c)AFP