【5月12日 AFP】欧州航空安全局(EASA)は11日、欧州連合(EU)域内で新型コロナウイルスの感染防止対策として導入していた航空機内と空港でのマスク着用義務を16日から解除すると発表した。

 EASAの決定は、欧州疾病予防管理センター(ECDC)が新たに制定した指針に基づくもの。ただし、航空会社には乗客とスタッフに対しマスクの着用を要求する一定の余地があるとされた。

 欧州では新型コロナウイルス流行が収束傾向にあり、フランス政府も11日、公共交通機関内でのマスク着用義務を16日から解除すると発表。オリビエ・ベラン(Olivier Veran)保健相は、今後も着用を推奨するものの、感染者数がここ最近で大幅に減っていることから、着用義務は「もはや適切ではない」と説明した。

 医療機関内では今後もマスク着用とワクチン接種の証明書が必要で、陽性になった人は少なくとも7日間の自己隔離が義務付けられる。保健省のデータによると、フランスでは国民の79.3%が所定回数のワクチン接種を完了している。(c)AFP