【5月11日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)は10日、ドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)に所属するFWアーリング・ブラウト・ハーランド(Erling Braut Haaland)の獲得で合意に至ったと発表した。

 シティが6000万ユーロ(約82億5000万円)と報じられる契約解除金の支払いで合意したため、ノルウェー代表のハーランドは活躍の場をエティハド・スタジアム(Etihad Stadium)に移すことになる。

 シティは発表文の中で「ストライカーのアーリング・ハーランドが2022年7月1日に加入することに関して、ボルシア・ドルトムントとの間で基本合意に至ったことを発表する」と記した。

 21歳の長身FWハーランドの契約が合意に達したことで、昨年チームを離れたクラブの歴代最多得点記録保持者セルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)氏に代わるストライカーを求めていたシティの長いスカウティングは終わりを迎えた。

 シティは昨夏、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)からイングランド代表のキャプテンを務めるハリー・ケイン(Harry Kane)の補強を試みたが、失敗に終わっていた。

 2000年から2003年まで父のアルフ・インゲ(Alf-Inge Haaland)氏もシティでプレーしたハーランドは、2020年1月にオーストリア1部のレッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)からドルトムントに移籍。同チームで通算88試合に出場し85得点をマークするなど鮮烈なパフォーマンスを披露している。

 ハーランドがシティに移籍するのではないかという臆測はここ数週間で強まっており、9日には同選手がすでにメディカルチェックを受けたと報じられていた。

 11日に予定されているアウェーでのウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)戦に向けたこの日の記者会見で、シティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督はハーランドの状況について話したがろうとしなかったが、移籍が間近に迫っていると示唆したも同然だった。

 ハーランド獲得の基本合意が発表されると、シティDFのアイメリク・ラポルテ(Aymeric Laporte)は「これから数年間はこの男を追いかけなくて済むからうれしい。ようこそ、アーリング」とツイッター(Twitter)に投稿した。(c)AFP/John WEAVER