【5月8日 AFP】21-22イングランド・プレミアリーグは7日、第36節の試合が行われ、シーズン4冠を目指すリバプール(Liverpool FC)は1-1でトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)と引き分け、リーグ優勝が遠のく痛恨の結果となった。

 本拠地アンフィールド(Anfield)でリバプールは、後半に孫興民(Son Heung-Min、ソン・フンミン)に得点を許すも、終盤にルイス・ディアス(Luis Diaz)のゴールで追いついた。

 今季すでにイングランド・フットボールリーグカップ(England Football League Cup 2021-22)で優勝し、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)とFAカップ(FA Cup 2021-22)では決勝を残すのみとなっているリバプールは、マンチェスター・シティ(Manchester City)と勝ち点で並び、得失点差により暫定で首位に立った。  

 しかしシティは、8日に本拠地エティハド・スタジアム(Etihad Stadium)でニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)に勝利すれば、リバプールとの勝ち点差を残り3試合で3とし、リーグ連覇に大きく近づく。

 リバプールを率いるユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督は、「相手の準備期間は1週間で、われわれは3日おきにプレーするという状況で、ワールドクラスの選手と監督がいるチームとの対戦は信じられないほどに困難を伴う」と嘆いた。

 4位以内でフィニッシュし、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2022-23)出場を目指すトッテナムとしても、引き分けは十分な結果ではなかった。トッテナムは5位をキープしているが、8日に4位アーセナル(Arsenal)がリーズ・ユナイテッド(Leeds United)に勝利すればその差は4ポイントに広がる。

 一方、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)はアウェーでブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)に0-4の「屈辱的な」敗戦を喫した。

 ここ数十年でまれに見る低調なシーズンを送り、数々の辛酸(しんさん)をなめているユナイテッドだが、ブライトンで喫した黒星はその中でも別格の屈辱となった。

 敵地アメックス・スタジアム(Amex Stadium)でユナイテッドは、モイセス・カイセド(Moises Caicedo)、マルク・ククレジャ(Marc Cucurella)、パスカル・グロス(Pascal Gross)、そしてレアンドロ・トロサール(Leandro Trossard)にゴールを許した。

 これで6位ユナイテッドのトップ4フィニッシュの可能性は完全に消滅。チャンピオンズリーグの出場権を逃すのはここ30年で5度目となった。

 オーナー就任が予想されているトッド・ボーリー(Todd Boehly)氏がスタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)で観戦する中、チェルシー(Chelsea)は2点のリードを守りきれず2-2でウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)と引き分けた。

 米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の共同オーナーを務めるボーリー氏のコンソーシアムは、ロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)氏から42億5000万ポンド(約6850億円)でチェルシーを買収することで合意している。

 しかしトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督率いる3位のチェルシーは、買収成立を勝利で祝うことができず、チャンピオンズリーグ出場権獲得を引き寄せるチャンスをふいにした。

 ワトフォード(Watford FC)は、リーグ残留の望みをつなぐためには敵地でクリスタルパレス(Crystal Palace)に勝利するしかなかったが、31分にウィルフレッド・ザハ(Wilfried Zaha)のPKで失点して0-1で敗れ、チャンピオンシップリーグ(2部)降格が決まった。(c)AFP/Steven GRIFFITHS