【5月8日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は7日、アルジェリアサッカー連盟(FAF)が提出したW杯カタール大会(2022 World Cup)アフリカ最終予選、カメルーン戦の再試合要請を棄却した。

 3月に行われたアウェーでの第1戦を1-0で先勝したアルジェリアだったが、ホームでの第2戦を延長戦の末1-2で落とし、アフリカから5か国が出場するW杯本大会の切符を逃した。

 FIFAの広報は「2022年3月29日に行われたアルジェリア対カメルーンのW杯予選に関連し、アルジェリアサッカー連盟はFIFAの規律委員会に不服申し立てを行い、その後FIFAの審判委員会の意見を求めた」と説明。同審判委員会は報告の中で「競技規則とビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のプロトコルにのっとり、二人のビデオレフェリーが細心の注意を払って試合中の全ての出来事を調べた」とし、調査終了を明かした。

 ブリダ(Blida)での試合は、アウェーのカメルーンが1-0のリードで90分を終えて延長に突入すると、118分にアーメド・トゥーバ(Ahmed Touba)が得点しアルジェリアの本大会行きが濃厚となったが、延長後半アディショナルタイム4分にカメルーンはカール・トコエカンビ(Karl Toko-Ekambi)が決勝点をマークした。

 FAFは第2戦を裁いたガンビア人のバカリ・ガサマ(Bakary Gassama)主審のレフェリングは「スキャンダラス」だったと主張。アルジェリア代表を率いるジャメル・ベルマディ(Djamel Belmadi)監督は、この一戦をはじめアフリカで行われる試合全体のレフェリングを繰り返し批判している。

 また、アルジェリアのファンは、スイス・チューリヒのFIFA本部の外でデモを繰り広げた。(c)AFP