【4月2日 AFP】2022年サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)のグループリーグ組み合わせ抽選会が1日、カタール・ドーハで行われ、元王者同士のドイツとスペインがグループEで激突することになり、政治的対立関係にある米国とイランのグループBでの対戦が決まった。

 W杯優勝4回のドイツはポッド2に入ったため、ポッド1の国々にとってはもちろん対戦を避けたいチームとなっていた。同国はロシアで開催された2018年大会では、グループステージで敗退した。

 グループEはドイツと2010年大会覇者スペインに加えて日本が入り、6月の大陸間プレーオフを戦うコスタリカとニュージーランドの勝者で顔ぶれがそろう。

 スペイン代表のルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は、ドイツとの対戦について「ポッド2のチームで最も強敵であることは間違いない。指揮官も交代した」と警戒し、「今はとにかく楽しんで、前向きでいる努力をすることだ」と述べた。

 一方、1980年から正式な外交関係が途絶えているイランと米国は、フランスで開催された1998年大会のグループステージでも対戦しており、このときはイランが2-1で勝利した。

 米国のグレッグ・バーハルター(Gregg Berhalter)監督は、「サッカーは政治的な壁を大いに超越しており、ピッチ上では友好関係を維持できる」と強調した。

 同じグループBにはギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督が率いるイングランドも入り、大会初日の初戦でイランを迎え撃つ。同組の残り一枠は欧州予選プレーオフで決まり、イングランドの隣国ウェールズかスコットランド、あるいはウクライナの勝者が入ることになる。