【5月7日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2022)は6日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第7シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)が6-2、1-6、6-3で第3シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を撃破し、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)との準決勝に進出した。

 19歳のアルカラスは、四大大会(グランドスラム)通算21勝のナダルに過去0勝2敗だったが、途中の負傷も乗り越えて大きな一勝を挙げた。また、10代の選手がクレーコートでナダルを破るのは、これが初めてとなった。

 一方、35歳のナダルは肋骨(ろっこつ)の負傷による6週間の離脱から復帰したばかりで、今大会はほぼぶっつけ本番だった。

 アルカラスは試合後、「この勝利はとても大きな意味がある。クレーコート史上最強の選手であるラファを倒せて、毎日の努力が全て報われた。自分にとってとても大きい」と喜んだ。

 第2セットの第3ゲームではボールを追って激しく転倒。ゲーム後にメディカルタイムアウトを取り、足首にテーピングを施した。映像では足首をひどくひねる様子が確認されたアルカラスは、「第2セットで転倒した影響は大きかった。だけど、セットを落とした後にトイレへ行って、自分なら絶対に挽回できる、全力を出し切れる、やれることを全てやって最後の一球まで戦い抜けると考えた。それがカギになったと思う」と振り返った。

 一方、第1シードのジョコビッチは第12シードのホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)に6-3、6-4で快勝。アルカラスとの対戦は今回が初めてとなる。

 第4シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)は第6シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)を6-3、2-6、6-4でねじ伏せ、今季ツアー最多の27勝目を挙げた。

 モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2022)覇者のチチパスは、準決勝で第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)と激突する。ズベレフは第8シードのフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)を6-3、7-5で下した。(c)AFP/Reem ABULLEIL