【5月6日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2022)は5日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第3シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-3、5-7、7-6(11-9)で予選勝者のダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)との激闘を制し、準々決勝に進出した。

 肋骨(ろっこつ)の故障による6週間の離脱から復帰2戦目のナダルは、ゴフィンのマッチポイントを4度しのぐなどして勝利を収め、歴代最多記録を更新する通算6度目の大会制覇に望みをつないだ。

 これでマスターズ1000(ATP Masters 1000)では通算99度目、マドリード・オープンでは同16度目の8強入りを果たし、いずれも自身が持つ史上最多記録を塗り替えたナダル。前日のサッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)準決勝で、劇的な逆転勝利を挙げたレアル・マドリード(Real Madrid)に刺激を受けたという。

 レアルの本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)で、この試合を観戦していたナダルは、「きのうは忘れられない夜になった。レアル・マドリードの精神はとにかく素晴らしく、それがきょうの自分にとってある意味で刺激になった」と語った。

 準々決勝ではカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz)との同胞対決に挑む。第7シードのアルカラスは第9シードのキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie、英国)に6-4、6-7(4-7)、6-3で競り勝ち、19歳の誕生日を勝利で飾った。

 その他では、第6シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)が7-6(9-7)、7-5でダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)を下し、準々決勝で第4シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)と激突することが決まった。チチパスはグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)を6-3、6-4で退けた。

 前回覇者で第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は、ロレンツォ・ムゼッティ(Lorenzo Musetti、イタリア)が左太ももの負傷で第2セット途中で棄権し、準々決勝の切符を手にした。(c)AFP/Reem ABULLEIL