【5月5日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2022)は4日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第3シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-1、7-6(7-4)でミオミル・ケツマノビッチ(Miomir Kecmanovic、セルビア)を下し、けがからの1か月半ぶりとなる復帰戦を白星で飾った。

 ナダルは準優勝に終わった3月のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2022)で肋骨(ろっこつ)を痛めて以来離脱が続いていた。けがの影響でトレーニングが制限され、大会前の準備は「なかった」というが、この日はなまった様子もほとんど見せず、本人も自身のプレーに満足していると喜んだ。

 ナダルは試合後「この数か月非常に好調な選手を相手に1時間55分プレーできた。だからとてもいい勝利だし、多くの価値がある」とコメント。「以前の健康と体の状態を取り戻すのが最終目標で、そこにたどり着く大きな助けになる勝利だ。とてもうれしい」と話した。

 これで今季の戦績を21勝1敗としたナダルは、3回戦で予選勝者のダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)と顔を合わせる。

 その他の試合では、連覇を狙う第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が4-6、6-4、6-4でマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)に逆転勝ち。第4シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)は6-3、6-4でワイルドカード(主催者推薦)のリュカ・プイユ(Lucas Pouille、フランス)を下した。

 第8シードのフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)と第9シードのキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie、英国)、第10シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)も3回戦に駒を進めたが、第5シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)は予選勝者のドゥサン・ラヨビッチ(Dusan Lajovic、セルビア)にフルセットで敗退した。(c)AFP/Reem ABULLEIL