【5月4日 AFP】カナダのケベック(Quebec)州南東部で4月30日午前、ホッキョクグマ1頭が目撃された。これほど南で出没するのは異例で、当局は住民に警戒を呼び掛けた。

 目撃者によると、現場はセントローレンス川(Saint Lawrence River)の南岸に位置する同州ガスペ(Gaspesia)半島のマドレーヌセンター(Madeleine-Centre)。人口約2000人の町で、モントリオールから東に約800キロに位置する。

 同地在住の目撃者の一人、ソフィー・ボンヌビル(Sophie Bonneville)さんは「犬がほえて、パートナーが『クマだ、クマがいる!』と叫んだ」と述べた。

 ボンヌビルさんによると、これほど南でホッキョクグマを見たことがある町民は、野生生物保護官を含め一人もいないという。

 ボンヌビルさんは目撃情報について「みんな冗談だと思っていた」「気候変動の影響で何だって起こり得る」とAFPに語った。ホッキョクグマが森に入る前に、写真を数枚撮ることができたという。

「心配なのはクマがここに来た理由だ。地球温暖化だろうか、それとも単なる自然の間違いだろうか」 (c)AFP