【1月17日 AFP】冬の寒い夜、米首都ワシントンの連邦議会議事堂の周辺に、望遠カメラや双眼鏡を持つ人々が集まった。だが、目当ては有名なモニュメントではない。1羽のシロフクロウだ。

 1年のほとんどを北極圏(Arctic Circle)で過ごすシロフクロウ。冬には大半が南下するが、普通は米国とカナダの国境付近までだ。

 大理石の噴水のてっぺんに止まったシロフクロウは、黄色い目をじっと凝らして夜のおやつを探す。おそらくワシントンにたくさんいるネズミだろう。

 熱心なバードウオッチャーでもある駐米大使の一人は「ワシントンのど真ん中でシロフクロウを見ることができるなんて、本当に驚きだ」とAFPに語った。

 米コーネル大学鳥類学研究所(Cornell University Lab of Ornithology)のケビン・マクゴーワン(Kevin McGowan)教授は、ワシントンほど南までシロフクロウが飛来したことについて、「ホッキョクグマが近所に現れたようなものだ」と語った。(c)AFP/Ulysse BELLIER