【5月2日 CGTN Japanese】5月4日は中国では「青年の日」です。2019年の第45回世界技能大会の理容部門で優勝し、杭州職人学院の客員教授を務める「全国五一労働奨章(メダル)」受賞者、そんな24歳の女性がいる。それが石丹(Shi Dan)さんです。

 石丹さんが技能業界のオリンピックとも評価される世界技能大会で優勝したのはまだ22歳の時でした。理容業界を選んだのは、その中に美を見いだすと共に創造することもでき、大好きだったからです。

 世界の舞台で優勝できたのは、日夜懸命に練習を重ねたからというだけでなく、専門のコーチ陣による育成や周りからのサポートを切り離すことはできないと石さんは言います。大会前の準備段階では、体力をつけるだけでなく、現場での臨機応変な対応やコミュニケーション力などさまざまな訓練が必要で、長時間立ちながらの厳しい訓練で、足がつってしまうこともしばしばでした。

 大会の後、石さんは母校に戻って教壇に立ち、後輩たちに技術を教え、試合の経験と教訓を分かち合っています。「原点から原点に戻った」と彼女は言います。

 それと共に、石丹さんは長年公益活動にも参加しています。「一つの仕事を選んだ以上、その仕事に情熱を注ぎ、地道に精進して秀でていくことを忘れてはならない」。これこそ、石さんが若者へ贈った言葉でした。(c)CGTN Japanese/AFPBB News