【4月30日 AFP】アフガニスタンの首都カブールで29日、モスク(イスラム礼拝所)が爆弾攻撃を受け、少なくとも10人が死亡した。同国内務省が発表した。

 イスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」に当たる今月、同国では同様の事件が相次ぎ、これまでに数十人が死亡。背景には宗派間対立があり、一部の事件では、シーア派(Shiite)やスーフィー(Sufi、イスラム神秘主義)信者を敵視するスンニ派(Sunni)のイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行を主張している。

 今回標的となったのはスンニ派のモスクで、犯行声明は出ていない。ソーシャルメディアには、子どもを含む負傷者を抱えながらモスクから逃げ出す人々の様子が投稿された。敷地内の床には、血の跡が残っていた。生存者のアフマドさんはAFPに対し、事件発生時、モスクには大勢の人がいたと話している。(c)AFP/Abdullah Hasrat and Qubad Wali