【4月23日 AFP】アフガニスタン北部クンドゥズ(Kunduz)州で22日、金曜礼拝中だったモスク(イスラム礼拝所)で爆発が発生し、子どもを含む33人が死亡、43人が負傷した。イスラム主義組織タリバン(Taliban)暫定政権のザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官が発表した。

 アフガニスタン北部では前日、同州クンドゥズ市を含む2都市で爆発が相次ぎ、合わせて16人が死亡。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出していた。

 アフガニスタンでは昨年、タリバンが米国の支援する政権を崩壊させ実権を奪取して以降、爆破事件は減少。だがスンニ派(Sunni)のISは以後も、異端とみなす人々を狙った攻撃を繰り返している。

 SNSには、クンドゥズ市北方のモスクの壁が爆破された画像が投稿されたが、信ぴょう性は不明。このモスクはスーフィー(Sufi、イスラム神秘主義)信者が多く集まる場所だった。スーフィーは、故人を聖者として崇拝していることがイスラム教最大の罪である多神崇拝に当たるとして、ISなどの過激派組織から異端とみなされ忌み嫌われている。(c)AFP