地下駐車場での避難生活 ウクライナ・ハルキウの子どもたち
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【5月5日 AFP】ロシアによるウクライナ侵攻開始から、約2か月。同国第2の都市ハルキウ(Kharkiv)では、爆撃を逃れ、地下駐車場に寝泊まりしている人々がいる。その中の子どもたち5人に爆撃や避難生活、平和への希望について語ってもらった。
■「戦争はすぐに終わる」 アリーナちゃん(9)
2月24日はものすごく怖くて、震えていました。最初の夜は椅子の上で寝たけれど、それからお父さんとお母さんがベッドを運んできました。お父さんたちは椅子で寝ました。
私はたくさん泣くようになりました。爆弾の音やサイレンが聞こえると、遠くの親戚や友達のことがとても心配になって。ロシアに近い村から逃げたおばあちゃんのことも。
勝てたらとてもうれしいです。戦争はすぐには終わらないだろうけど、あと何週間かで終わるように、お祈りしました。
2月25日は誕生日でした。来年の誕生日は花火でお祝いしたいです。こんなもの(爆弾)ではなくて、花火で。
■「まだよく分からない」 アレックス君(14)
最初の日は家にいて、ニュースを聞いていました。その後、みんながここに来ているのを両親が見て、僕たちも来ることにしたのです。テーブルや椅子を運んできてベッドにしました。
両親は戦争についてあまり話してくれません。ミサイルが建物や遊び場に落ちているのは知っていますが。(中略)でも僕は何が起きているのか、今もまだよく分かっていません。なぜなのかも。分かっているのは、人が死んでいるということだけです。
■「次の日には終わると思った」 ダニエル君(13)
始まった時はすごく緊張しました。最初の攻撃は聞こえませんでした。お母さんが僕を起こして「ダニエル、戦争が始まったよ」と言いました。
僕たちはどうすればいいのか、分かっていませんでした。家を出ればいいのか、防空壕(ごう)なんてあるのか(中略)。何が起きているのか、本当に分かりませんでした。次の日には終わると思ったのです。でも、終わりませんでした。
勝利の日が来たら、朝起きるとお母さんが「ダニエル、終わったよ」って言うと思います。