【4月29日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は28日、ロシアの侵攻を受けるウクライナに対する支援に充てるため、330億ドル(約4兆3000億円)の追加予算を議会に要請した。

 バイデン氏は、予算額は「安くはない」としつつも、ロシアの「残虐行為と侵略」を米国は傍観しないと表明。米国はすでに、ロシアがウクライナに送り込んだ戦車1台につき10台の対戦車兵器を供与していると述べた。

 ロシアの当局者や国営メディアは、同国が戦っているのはウクライナのみならず西側諸国全体だとの主張を強めているが、バイデン氏はこうした見方を否定。「われわれはロシアを攻撃しているのではない。ロシアの侵略からウクライナを守る手助けをしているのだ」と強調した。

 米高官によると、追加支援の内訳は、軍事・安全保障に200億ドル(約2兆6000億円)、経済支援に85億ドル(約1兆1000億円)、人道支援と世界的な食料価格高騰への対処に約30億ドル(約3900億円)。(c)AFP