【4月27日 AFP】ウクライナ国境に接するモルドバ東部の親ロシア派支配地域トランスニストリア(Transnistria)、自称「沿ドニエストル・モルドバ共和国」の「内務省」は27日、ウクライナからロシア軍が駐留している村に複数の無人機が飛来し、その後、村に向かって銃撃があったと発表した。

 トランスニストリアは先に、「テロ攻撃」で複数の爆発が起きたと発表していた。同地域は国を名乗っているが、国際的には承認されていない。

 同地域の「内務省」は公式サイトで「昨夜、コルバスナ(Kolbasna)村の上空で複数の無人機が目撃された」と発表した。「無人機はウクライナからトランスニストリアの領土に向けて飛ばされた」としている。

 コルバスナは、ウクライナ国境から約2キロの位置にある。ここにはソ連時代から残る約2万トンもの弾薬が保管されており、ロシア軍が警備に当たっている。

 同省はまた、27日午前に「ウクライナ側からコルバスナに向かって銃撃があった」と付け加えた。負傷者はいなかった。

 同地区では25、26両日、「国家保安省」の庁舎や軍施設、ロシアが所有するラジオ塔で爆発が起きたと伝えられた。(c)AFP