【4月27日 AFP】米俳優アレック・ボールドウィン(Alec Baldwin)さんが主演映画の撮影中に小道具の銃を誤射し、撮影監督が死亡した事故で、捜査を率いる保安官は26日、捜査の「完了は間近」だと明らかにした。

 ニューメキシコ州サンタフェ(Santa Fe)郡のアダン・メンドサ(Adan Mendoza)保安官は、ABCニュース(ABC News)に、捜査は現在、米連邦捜査局(FBI)の最終報告などを待っている段階にあるとし、完了までの期間は「数週間であり、数か月はかからない」と述べた。

 事故は昨年10月、同州で行われていた低予算の西部劇映画『ラスト(Rust、原題)』の撮影現場で発生。撮影監督のハリーナ・ハッチンス(Halyna Hutchins)さんが死亡、監督のジョエル・ソウザ(Joel Souza)さんが負傷した。同映画の制作は停止されている。

 サンタフェ郡保安官事務所は、事故当時の現場を撮影した映像などの捜査資料も公開。ハッチンスさんが手当てを受ける姿や、ぼうぜんとするボールドウィンさんが警察と対面する映像もあった。

 映画の一部とみられる映像では、西部劇の衣装を着たボールドウィンさんが教会の席に座り、拳銃をカメラに向けたものもあったが、誤射の瞬間は映っていない。(c)AFP/Huw GRIFFITH