【12月2日 AFP】米俳優アレック・ボールドウィン(Alec Baldwin)さんが主演映画の撮影中に小道具の銃を誤射し、撮影監督が死亡した事故で、ボールドウィンさんが事故後初となる本格的インタビューに応じ、自分は銃の引き金を引かなかったと説明した。

 事故は10月、ニューメキシコ州で行われていた低予算の西部劇映画『ラスト(Rust、原題)』の撮影現場で発生。撮影監督のハリーナ・ハッチンス(Halyna Hutchins)さんが死亡した。

 ボールドウィンさんは1日に公開された米ABCのインタビューの抜粋で、現場に実弾が持ち込まれた経緯は「全くわからない」と言明。「私は引き金を引かなかった」と断言し、「私は誰かに銃を向け、引き金を引くようなことはしない。絶対に」と主張したが、公開された抜粋の中では発砲が起きた経緯については説明しなかった。

 ダミー弾が装填(そうてん)されているはずだった銃に実弾が込められていた理由を聞かれると、「全くわからない」と返答。涙ぐみながら「今でも信じ難い」と語ったほか、「現実とは思えない」との心境を吐露した。

 インタビューは米東部時間の2日夜に放送予定。(c)AFP