フューリーは「汚い」戦術使った、敗れたホワイトが反則主張
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【4月26日 AFP】先日行われたボクシング、WBC世界ヘビー級タイトルマッチでタイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)に敗れたディリアン・ホワイト(Dillian Whyte、英国)は25日、王者が試合中に「汚い」戦術を使ったと批判した。
23日に英ロンドンのウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われた一戦では、フューリーが強烈なアッパーカットでホワイトに6回TKO勝ちを収め、タイトルを防衛した。
しかしながら、ホワイトはこの日英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対して、キャンバスに頭を打ちつける直前に相手から体を押されたと話し、レフェリーがフューリーの反則を取るべきだったと主張した。
「俺はふらついていたが、明らかに意識を取り戻そうとしていたところにやつが押してきたんだ。それで倒れてしまい、頭をキャンバスに打ちつけた。あれは反則だ」
「これはレスリングではなくボクシングなんだ。俺にはリカバリーしてファイトを続けられるようにするための時間が与えられるべきだった」
ホワイトはまた、「パンチを浴びたのは間違いない。強烈な一発を食らった。ダメージを受けて、意識を取り戻そうとしていたところにやつが両手で押してきたんだ。あれは片手なんかじゃなかった」とし、「俺にはコーナーに戻ってリカバリーする時間を与えられるべきだったのに、タイソン・フューリーは許されたんだ」と続けた。
ホワイトは右目に切り傷を負った際に、フューリーが頭突きをしてきたとも訴えた。カットしたのはプロ通算31戦目にしてこれが初めてだった。
「ファイトが少しばかりこう着状態に陥っていたら、やつは後頭部を狙ってきた。俺もそうし始めたら、相手陣営が水をかけてきたりするようになった。あんなのはクレイジーだ」
「俺ばかりがずっと責められているが、つかんだり頭突きしてきたりして、ファイトで汚い手を使ってきたのはやつの方だったんだ」 (c)AFP