【4月24日 AFP】米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官とロイド・オースティン(Lloyd Austin)国防長官は24日、ウクライナの首都キーウを訪問する。ロシアによる侵攻開始後、米閣僚級のキーウ訪問は初めて。

 24日でロシアの侵攻は3か月目に突入するが、南部オデーサ(Odessa)ではロシア軍のミサイル攻撃で乳児を含む8人が死亡するなど攻撃は続いており、キリスト教東方正教会のイースター(Easter、復活祭)に合わせた休戦の望みはほぼ絶たれた。東部では激しい戦闘が続いている。

 AFPはブリンケン、オースティン両長官の訪問について米国務省に取材したが、回答は得られなかった。

 一方、ロシアが「解放」したとする南東部マリウポリ(Mariupol)の製鉄所には、兵士や民間人数百人が依然、残っている。23日にも民間人の避難が計画されていたが、失敗に終わった。

 オレクシー・アレストビッチ(Oleksiy Arestovich)大統領補佐官は同日、ロシア軍が製鉄所への空爆を再開したと語った。

 ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領によると、オデーサではロシア軍が住宅を攻撃し、生後3か月の乳児を含む8人が死亡、少なくとも18人が負傷した。

 ゼレンスキー氏は国民向けの演説で「子どもを殺害することはロシアにとって新たな国家としての考え方のようだ」と非難した。(c)AFP/Joris FIORITI with Joshua MELVIN in Kyiv