【4月21日 AFP】(更新)テニス四大大会(グランドスラム)の一つである英ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)の運営組織は20日、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、ロシアとベラルーシの選手の出場を禁止すると発表した。ロシアの男子世界ランキング2位ダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)や、ベラルーシの女子世界4位アリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)ら有力選手も出場ができなくなる。

 ウィンブルドンを運営するオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)は声明で、「可能な限り強力な手段でロシアの世界的影響力を制限する」ための措置と説明。「このような不当かつ前例のない軍事的侵略が行われる中、ロシア政権がロシアやベラルーシの選手の参加から利益を得ることは容認できない」と述べた。

 その他、出場ができない選手としては、ロシア勢では男子世界8位のアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)と同26位のカレン・ハチャノフ(Karen Khachanov)、女子世界15位のアナスタシア・パフリュチェンコワ(Anastasia Pavlyuchenkova)、ベラルーシ勢では女子のビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka)がいる。

 ウィンブルドンは四大大会の中で最も注目度が高く、今年は6月27日から7月10日まで開催される。来月始まる全仏オープン(French Open)では今のところ、両国の選手の出場が認められている。(c)AFP