【3月2日 AFP】女子テニスの世界ランキングでロシア勢最高位の14位につけるアナスタシア・パフリュチェンコワ(Anastasia Pavlyuchenkova)は1日、母国の侵攻を契機とするウクライナでの対立に反対の声を上げ、SNSに「戦争も暴力もやめて」と投稿した。

 四大大会(グランドスラム)の全てで8強入りを果たした実績を持ち、生涯獲得賞金は1200万ドル(約13億8000万円)以上に上る30歳のパフリュチェンコワは、自身や友人、家族はどんな結果がもたらされるのかを恐れていると明かした。

 ツイッター(Twitter)に「人生を通してロシアを代表してきたし、ここは私の故郷であり母国。けれど今は、友人や家族同様に完全におびえている」と投稿したパフリュチェンコワは、「私は自身の立場をはっきり表明することを恐れていない。戦争と暴力には反対」と続けた。

「個人的な野望、あるいは政治的な動機が暴力を正当化してはいけない。それは私たちからだけでなく、子どもたちからも未来を奪い去る」

「私は政治家でもなければ公人でもないし、こうしたことについての経験もない。私にできるのはこれらの決定に公然と反対し、包み隠さずに話すことだけ。暴力も戦争もやめて」

 一方、同じくロシアのアナスタシア・ポタポワ(Anastasia Potapova)は、同国出身であることを理由にモンテレイ・オープン(Abierto GNP Seguros 2022)の女子シングルス1回戦でウクライナのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina)から対戦を拒否されたことに不満を述べ、別の考えを示した。

 ポタポワは「残念ながら、われわれプロスポーツ選手は現在の状況の人質になりつつある」とコメントしている。(c)AFP