【4月23日 CGTN Japanese】大学の卒業シーズンを間近に控え、北京市ではハイレベルの人材が集まる都市の建設をいっそう後押しすることを目指して、新卒者の北京での就職、起業を奨励し、その居住問題を解決するために、今年の新卒者を対象にした2022年保障性賃貸住宅(政府による補助がある低中所得者用住宅)テストプロジェクトを稼働しました。

 北京市住宅建設委員会は15日、テストプロジェクトとして第一陣の4地域の賃貸マンションの物件情報を発表しました。それぞれ海澱区、朝陽区、房山区、昌平区にあり、合わせて653戸、約1000室の物件情報が提供されます。

 今回海澱区、朝陽区、房山区、昌平区が選ばれたのは、これらの地区には多くの大学が集まり、新卒者が多いのに加えて、中関村科学城や未来科学城、中関村房山パーク、CBDなどの就職先が集中するエリアで、職住の接近にプラスになることが理由です。

 また、今回のテストプロジェクトで提供されるのはすべて新築の、内装済みのマンションであり、家具や家電用品も整っているため、利用者は身一つで入居が可能です。間取りもさまざまで、26-35平方メートルのワンルームもあれば、2LDK、3LDKの分譲住宅もあります。

 保障性賃貸マンションの賃料は周辺地域の同品質の賃貸住宅の賃料相場より低いことが求められるため、今回のパイロット物件の賃料もその条件を満たしており、月に2000元(約4万円)から3000元(約6万円)とされています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News